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第7話 どうして私なの?

Author: けもこ
last update publish date: 2026-07-09 00:17:32

「はい、存じております。3年前に和平が結ばれて今は戦況が落ち着いておりますね」

「私はその戦地に長くいました。そして私の領地はドラグナとの国境を有しています」

黒曜石のような黒い瞳に、自分の姿が映っているのを見つめながら、その重く低い心地の良い声を聞く。

「辺境領は、冬は雪で閉ざされてしまいます。とはいえ、北からの侵入者は雪でもやってきますので、冬の間そこを離れることはできません。もし、私と結婚すれば冬の間は領から離れることは叶わないでしょう。そのような生活はご自身には難しいと思われますか?」

命令することに慣れた人だと思っていたが、先ほどからの会話は随分と気遣いが感じられる。

「正直、わかりません。そのような生活を想像したことがございませんので」

じっと見つめられていることに耐えられなくなり、頬を赤くしながら目を反らす。しばらく言葉なく歩みを続けた。

「クロードから、あなたが修道女になることを望んでいると伺いました。ということは、今、想いを寄せている人がいないということだと思いましたが、どなたか心に決めた方がおられますか」

急に随分と踏み込んだことを聞かれてしまい、戸惑う。想いを寄
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